楽しく生きるための錬金術

ヘルメスの7つの原理という精神の錬金術を学びたい人のためのブログ

超えているか?というのは・・・

超えているのか?というのは・・・

 

相談されたり、悩みを解決したりする仕事の場合(相談を受けたりお悩み解決は、アルケミスト錬金術師)のお仕事でもありますが・・・)その相談内容や悩みを超えている人ではないと解決のお手伝いは難しいのです。

 

この「超えている」というのは悩みの奥を掴んでいるということであり、悩みについての様々な選択肢がみえ、悩んでいる状態よりも高い振動数でいるということです。

 

ただ「超える」というのを勘違いされている方も多く、せっかく相談しても悩みがより深くなったり、相談する前よりも気分が重くなったりする方も残念ながら少なくありません。

 

かなりややこしいお話ですが、悩みを超えているというのは、そのことが悩みではない(縛られていない)ということであり、その悩みを解決したことがある!ということではないのです。

 

例えば、お金について悩んでいる人の場合、お金持ちの人に聞くのと、貧乏な人に聞くのとではどちらが良いか?といったお話を聞くことがありますが、実はどちらでもいいのです。

 

なぜなら「悩んでいない。縛られていない。」ということと実際にお金がある無しとは、無関係だからです。

 

とはいえ「貧乏だけどお金に全く縛られていない。」という人には、お金がないという(一般的には)大きな不安を無効化しなければならないという性質上、なかなかお目にかかれないことが多いのと、無頓着ながらも、うっかりお金が手に入ってしまう可能性も高かったりもするので、結果的にみるとお金に「縛られていない」人は、ある程度お金がある人に多いように見える傾向はあります。

 

しかし、お金持ちだからお金に縛られていないということではなく、お金持ちでお金に縛られている人の場合、お金があることが正解であり正義になるので「お金を稼ぎたいからどうすれば良いか?」という抽象度よりも高いお金の相談には答えにくくなるのです。

 

お金の相談の場合、お金を自分の価値と混同したり、必要とされること大切にされることと混同したりしてしまうことも多く、その場合に、より稼ぐことだけを考えると、悩みは解決するどころか、稼げば稼ぐほど更に不安になるということが起きたりもします。

 

もしも、相談される側がお金に縛られていなければ、その悩みはお金とは関係がないことにも気づくことが出来る可能性が高いのです。お金に縛られない人にとっては、お金はお金でしかなくほかのモノとは混同されにくいからです。

 

すごく悩んでいるときに、子供の言葉に救われた、とか大金持ちの人が何も持たない仙人のような人に話を聞きにいく、とかいうのは、超えている(その悩みに縛られていない)からであり、そんな相談相手だからこそ「お金なんてなくても良いんじゃない?」という、自分には考え付かないような解決法まで含んだうえでの、アドバイスが出来たりするからです。

 

悩みは悩んでいる一つ上の振動数で解決する。というのは自分の盲点に気付くために、とても大切なことなのです。

 

 

振動数を上げること下げること

振動数を上げること下げること。

 

これは「振動数が上がること下がること」とは違います。振動数の上げ下げを意識的に使い三次元での現実においてメリットを求める・・・というのが、錬金術の目的でもあるのです。

 

ここで「自分のメリットを追い求めるなんて!そんなのは振動数が低いことだ!」と感じた方は、大正解です。

 

振動数を上げるということは、統合に向かうということなので、それが行き着く先は、メリットもデメリットも含まれることにより消えてしまうし、自分も自分以外も含まれてしまうので消えてしまうということですから、振動数を極限まで上げるのが目的なのであれば「自分のメリットを追い求める」のは無理なのです。

 

あなたのテーマが、限りなく振動数を上げることなのだとしたら、自分のメリットを追い求めることは、振動数が下がることであり、自分のテーマを味わう障害となるかもしれません。

 

しかし、現実をより楽しく生きていきたいのであれば振動数の上げ下げを意識的に使うことは大いに役立ちます。

 

振動数を上げることで偏りを少なくし沢山の情報を含むこと。また振動数を下げることで何かに集中し臨場感高く味わうこと。これらを意図的に使うことで、自分の人生のテーマの追求が、より味わい深くなるでしょう。このブログでも自分の使命やテーマをしっかりと味わうことは人生において、とても素敵なことだとお伝えしています。

 

振動数を上げること下げること、とは自らの意図をもってすることです。逆に振動数が上がること下がることに一喜一憂するうちは、それに振り回されているということですから、まずはこの違いを認識する必要があります。

 

意図しながら経験を積むことは、錬金術において大きな修行となるのではないかと思います。振り回されていると感じた時は、そんな自分がいることをただ認めれば良いのです。一喜一憂を超えた奥に自分のテーマがみえる瞬間があるのです。

 

 

 

 

 

原因を考えて落ち込んでしまう・・・本当の原因とは?

原因を考えて落ち込んでしまう・・・本当の原因とは?

 

引き寄せの法則などで「良いことを考えていれば」「良い気分でいれば」それに応じたものが手に入る。などと言われているのを見たりすると・・・

 

嫌なことが起きた場合に、まじめな人ほど「嫌なことを考えた自分が悪いんだ・・・」と、落ち込んでしまう可能性が高いです。

 

でも、実は原因はそこではないのです。

 

例えば「恋愛」●●さんと付き合いたい!と望んだとしたら・・・そこには、付き合えた!⇔良いこと、付き合えない⇔悪いこと、という要素が同時に発生します。

 

一般に引き寄せの法則で語られている「良い気分でいる」とか「上手くいったことをイメージする」というのは、良いこと(付き合えた!)という結果を出すための努力なのです。「どうせ上手くいきっこない・・・」と暗い気分でいるよりも良い気分でいるほうが、良いことが起きる可能性は当然高まります。しかしどんなに良い気分でいたとしても「絶対に報われる!」というわけではありません。

 

なぜならば、付き合いたい!という「望み」を成立させるには、上手くいく・いかないという両極の要素が必要だからです。

 

そもそも人は上手くいっていることについては、望みませんし、全く上手くいく可能性がないと感じるものについて望むことも少ないのです。望みとは、叶うか叶わないかが分からないからこそ生じるものなのです。

 

つまり、この場合悪いこと(付き合えなかった)が起きた本当の原因は「望みそのもの」だったりします。「望み」というものに上手くいかない(叶わない)が含まれているからです。

 

もちろん、だからといって望むことが悪いことなのではありません。人生というドラマにおいて「望み」をもちそれに向かって努力することは、とても素晴らしいことです。

 

ただ、望みが叶わなかったからといって、その原因を全て自分の考え方や言動のせいにしてしまうのは、少々乱暴な話だということは、おぼえておいても良いかもしれません。

 

3つの段階の仕組みからみてみると、キャラクターとしての「自分」を超えた力というものも、人生には働いているということなのです。

 

 

選択と感じ方

選択と感じ方というのは、自分の人生をどう味わうかに、とても関係が深いものです。

 

自由に生きる。すべては自分がコントロールできる。という「全てが自分」という段階での考え方の大きなポイントは、選択と感じ方だったりします。よく言われる「見方を変える」とは「それによって浮かび上がる選択肢をみて選択を変える。」とか「違う見方を知る事で感じ方を変える」という側面があるからです。

 

同じような、出来事に出会っていても、そこから何を選択するか?そしてどう感じるか?で人生の味わいは大きく変わってきます。この味わいを選べるというのが、全ては自分が選んでいるということであり「自由」や「自己責任」といわれる理由です。

 

しかし、さらに上の振動数からみると「なぜ、選択してもいないはずの出来事が起きるのか?」「無限の選択肢がないのはなぜか?」「そもそもその選択をしてしまうのはなぜか?(それを良しとする理由はどこからくるのか?)」という疑問が浮かび上がります。

 

この答えになりうるのは、「選択と感じ方」は自由に自分で選べるという一方で、それより上の振動数によって「選ぶ基準や感じ方の傾向」などは決められている。ということです。

 

おそらく、選ぶ基準や感じ方の傾向、出来事の基本的な設定は自分のテーマと関わっており、それらは「全て」という不可知からの働きかけの為「自分と他人がいる世界で生きる」キャラクターとしての自分には、うかがい知ることが出来ないという構造があるのです。

 

錬金術(アルケミー)を使うということは、テーマを受け入れることで、日常生活での不自然な選択や感じ方(これらは主に、様々な価値判断や思い込み、常識や決めつけから来る不自然さです。)を減らし、より自分のテーマを豊かに味わうことを目的としています。

 

本来の自分を生きるとは、自分のテーマを全うすることでもあるのです。

 

 

 

まずは相手とは違う世界を見ていることに気付くこと

まずは相手とは違う世界を見ていることに気付くこと。

 

振動数を上げるのは、抽象度を上げ統合へと向かうことでもありますが、その縦の力に気付くためには、まず自分が見ている世界(一人一人の宇宙)があるということを知らなければなりません。

 

人間関係で摩擦が起きるのは多くの場合、相手も自分と同じものを見ているという勘違いだったりするのですが・・・ここで、相手は相手の枠(見ている世界)があり、自分は自分の枠(見ている世界)があるということに気付くことが出来ると、摩擦はもっと有意義なものにかわります。

 

わざわざ分離した現実の中で、摩擦を楽しんでいるのだとしたら、相手のドラマや自分との違いを楽しみ、結果的に自分の宇宙に対する理解を深めていくというかかわり方が出来たらとても素敵なことだと思います。

 

常識や世間の声、自分が当たり前だと感じていることが、相手にとっても同じだと信じて疑わないがために「なぜ思うようにならないのか?」と、悩み苦しんでいる人は少なくありません。これは、それだけ相手のことを思い一生懸命だということなので、全く悪いことではありません。しかしこの状態のときは、自分が自分の宇宙に影響を与えるということは、非常に見えにくくなってしまいます。なぜなら、自分の心が揺れるのは、相手の行動のせいだと感じてしまうからです。

 

とても逆説的ですが、相手には相手だけの、自分には自分だけの宇宙があることを知り、そこに集中できるようになると、人間関係の摩擦はもっと実りの多いものになります。「全ては自分、いや全ては幻だ」と認識したからといって、現実という三次元で誰ともかかわらないというのは、この三次元で生きていることを考えると、あまりお勧めの方法ではありません。

 

たとえ幻だとしても、心を込めて(分離した)相手を大切にすることで、人生の味わいはより深まるでしょう。そして、そうすることは結果的に自分(の宇宙)を大切にすることにも繋がり、様々なアルケミーを巻き起こすことになるのです。

 

自分の人生をより楽しみたい方は、是非お試しくださいませ。

 

 

 

振動数を上げる時に起きること

振動数を上げる時に起きること・・・揺らぎのお話・・・

 

このブログを読んでいただいている方の一番の関心事は「振動数を上げること」のようです。私も人のことは言えませんが、まったくマニアックな関心事です(笑)錬金術の世界も様々な視点で切り取られて発信されていますが、このブログは仕組みについて書くことに重点を置いています。錬金術の研究をしている人の中には(一見、錬金術に見えないものも含む)様々なアプローチがあり、どれもとても興味深いものです。

 

さて「振動数を上げる」仕組みの中にある・・・揺らぎ・・・とは何かと言いますと、統合(何かを含む)時には、必ずそれまで物事を分けていた自分の信念(価値判断)をいったん捨てなければならない。ということです。

 

振動数が高いこととは、より統合に進むこと。すなわち様々なものを含み抽象度を上げる必要があるのです。これは沢山の情報を含むことであり、小さな違いに翻弄されにくくなることでもありますが・・・実は案外人気がありません。

 

その原因の一つに、この揺らぎがあるのです。揺らぎというのは縛られず軽く心地よく感じると同時に、不安定でよりどころが無く恐怖心を感じる人も多いのです。スピリチュアルをやっている人が良く言われることのひとつに「地に足をつけなさい!」ということがありますが、これは揺らぎを察知した人の思いやりの言葉でもあります。

 

セッションなどでは、振動数を上げてその人の望みが叶いやすくなる環境をつくりだしますが、この時も揺らぎが起きるので不思議な感覚を感じる方も多いようです。

 

人間には「今のままそのまま」を良しとする、脳の仕組みがあります。揺らぎとは今のままそのままが無くなってしまうことを意味するので、どうしても不安や不快感がともないます。波打ち際に立った時、足元が崩れていく感覚を感じたことのある方もいると思いますが、まさしくあんな感じです。少々気味が悪いかもしれませんが、そこを超えた時、振動数は確実に高くなります。

 

錬金術とは、振動数を上げること抜きには語ることはできません。しかし、この現実に生きている限り、振動数を上げるだけでは(特殊な人を除いては)楽しく生きること、人生をより深く味わうことは難しいのです。

 

アルケミストが振動数を上げる訓練をするのは、逆説的ですが振動数を下げる為でもあります。振動数の上げ下げをして人生を味わうためには、まずは振動数を上げる必要があるからです。

 

「振動数を上げたい」とお考えの方は、まずは揺らぎを受け入れることです。「絶対こうだ!こうしなければならない!」と感じていることを、本当にそうなのか?疑うことが揺らぎの第一歩です。揺らぎを超え振動数が上がった時、目の前には沢山の選択肢がみえてきます。その中から自分の好みのモノを選び、振動数を下げ集中して味わうことこそが、楽しく生きるための錬金術なのです。

 

 

 

 

横の力と縦の力

錬金術では、横の力と縦の力を使います。

 

縦の力とはこれまでお話させていただいた、振動数の上げ下げによって生じる力のことです。横の力とは、主に自分と他人のいる世界観で使う力のことです。

 

一般的に語られる、引き寄せの法則とは、意志の力を使った横の力の場合が多いです。ビジョンを描くなどの方法も「ビジョンの通りの世界」「今のままの世界」という分離を扱う横の力を使います。

 

横の力とは、思い込みの力です。(まぁ、実際のところ自作自演であったとしても・・・)自分と他人がいる世界観では「そうなって、当然!」という思い込みが強いほうの意図が勝つようにできているからです。

 

これは、「ダイエットしてるから食べないでおこう・・・。」という思いと「でも食べた~い。」という思いがあった場合では、同じ自分でもより強い思いに従った現実が起きるのと同じことです。自分がどんな人間であろうとしているか?から周りの対応が変わってくる・・・ということです。

 

当たり前に、当然だと認識している場合、それ以外の選択肢がみえなくなり、必要な情報だけが意識に上がるようになることを考えると、不思議なことではありませんが・・・

 

縦の力とは、無効化の力です。自分と他人、良いと悪い、上手くいくといかない。様々なものを含んでその違いを無効化する力です。

 

これは「手放す」とか「ゆだねる」とも言われます。この力を使うと、こうでなければならない!という思いを手放すことになり、問題そのものが無効化します。

 

問題そのものが無効化するので、縦の力はある意味無敵な力ではありますが、そこには挫折や敗北もないかわりに、達成や勝利もありません。振動数が高くなればなるほどこうなってしまいますが、これは「正しい」ことというよりは、統合が進むということは、結果的にこうなってしまう。ということです。

 

楽しく生きるための錬金術とは、振動数を上げることを勧めているのではなく、人生を楽しむ為に振動数の上げ下げ(縦の力と横の力を使うこと)をお勧めしています。

 

自分の目の前の現実(横の世界)を楽しむために、必要なときに縦の力を使い、問題を無効化したり、影響力を高めたりする、ということです。