問題解決とシンプルさの関係
シンプルに考えると、問題は解決しやすい。というのを聞いたことがある方も多いかもしれません。
確かにこれは、錬金術的な視点からいってもうなずけることです。
ただし、そのシンプルさが「様々なものを含んだシンプルさであれば」という条件は付きますが・・・
実はこのシンプルというのは、案外誤解されていることが多いのです。・・・というのも、シンプルさには2種類あり、問題解決に向いているシンプルさと、問題が解決しないシンプルさに分かれるのです。
ですから、問題解決のためにシンプルに考えようとするのなら、自分の考えているシンプルさがどちらのシンプルさなのかをしっかりと認識する必要があるのです。
問題解決に向いているシンプルさとは、様々なものを含んだシンプルさです。沢山のものを含んでそれを大きな塊としてみることが出来る時、問題解決の方法も沢山見つけることが出来るし、一番効果的なものを選び実践することも出来ます。その結果として、問題を解決しやすくなるのです。
様々なものを含んだシンプルさで物事を見ることが出来ると、偏りなくたくさんの情報を手に入れることが出来るということです。
では、もう一つの問題が解決しないシンプルさとは、どんなシンプルさかというと・・・切り捨てるシンプルさです。このシンプルさは、問題を解決するというよりも、問題は問題のまま切り捨ててしまう。ということになりますから、問題を解決したい場合は、お勧めできません。
もちろんこのシンプルさが悪いということではありませんが、この切り捨てるという行為は、分離をすすめるという性質上、問題が解決して平和になるというよりは、さらに問題を意識して断裂する。というようにドラマチックな結果になる可能性が高いため、問題解決には向いていないということなのです。
問題を、様々な解決法をみたうえで、解決したいと考えているのか?自分にとって必要が無いと切り捨てるのか?どちらのシンプルさを使うかで結果は大きく変わってくるということです。
流れに乗って生きるという点からみると、お勧めしたいのは様々なものを含んでシンプルに考える方法です。この方法は統合に向かうということでもありますからそのぶん、スムーズに物事が進むようになるのです。