反対をやってみることのメリット
反対のことをやってみることのメリット。
「押してダメなら引いてみな」ではありませんが、上手くいかない時に反対のことを試してみると良い、とはよく言われることです。
錬金術においても反対のことをしてみるというのは大いに役立ちます。
とはいえこれは、よく言われる単に「反対のことをすることでバランスをとる」ということではありません。
反対のことをすることで、一見反対に見えても、実は同じこと(其の物を成り立たせている対極)でしかないこと、本質とは、同じものだと知った(其の物自体を掴んだ)一段振動数の高い視点(奥)にこそ続いているということを知るきっかけになる可能性が高いからです。
バランスというのは、同一線上で取るのは非常に難しく、それは常に揺れ動くものです。ある条件的な枠の中ではバランスをとること中立的な姿勢をとることは可能ですが、それは、枠があるからこそできることなのです。(反対のことをやってみるというのは、この条件的な枠を知るためにも役立ちます。)
何かを否定するために反対のことをやってみることは、同じ振動数の同じ枠の中を行ったり来たりしていることにすぎません。
もちろん、行ったり来たりすることが悪いことなのではなく、それを味わうことも人生の醍醐味ではありますが、反対のことをすることで「何かを掴みたい」とか「視点を変えたい」のであれば同じ振動数での同じ枠の中だけにとどまらないほうが、見えてくるものは多くなるということです。
反対のことをやってみて、実はそう変わりはないのだということを知り、その上で自分の好むもの(好むように設定されているもの)を意識的に選択し、大切さを味わってみることを「楽しく生きるための錬金術」ではお伝えしているのです。