楽しく生きるための錬金術

ヘルメスの7つの原理という精神の錬金術を学びたい人のためのブログ

世界は閉じていないことを知る

世界は閉じていないことを知る。

 

精神の錬金術を知り、世界観の構造を知る時、とても大切なことは・・・世界は閉じていないことを知る事です。

 

一見、停滞して八方ふさがりに感じる時も、その出来事の上の視点はあるのです。また、どんなに大切なモノを見つけたとしても「それしかない!」「ほかのモノはどうでもいい!」ということではないのです。

 

とはいえ、これは悩んだり悲しんだりすることがいけないということではありません。落ち込んで何も考えられなくなることだってあります。また、一時的にはそれ以外は何もいらない!と思えるようなものに出会えることもあるでしょう。

 

世界を閉じることは、自分の人生を濃密に味わうことになりますが、探究という点においては、「世界は閉じていない」ということを知っておく必要があります。自ら閉じない限り自分の世界は広がっていくということです。

 

目の前の扉を開けば、次の扉があり、そのまた次にも扉はあります。

 

もちろん、その場にとどまり自分の感情や目の前の出来事に集中することも素敵なことです。ただ、無限につづく可能性は目の前の扉を開くことからスタートするのです。

 

しかし、世界観の構造を知る事、無限につづく可能性を知る事自体が「素晴らしい、スゴイこと」というわけではありませんし、それ自体が探究の目的なのではありません。逆説的ですが「素晴らしい、スゴイこと」に固執することも、世界を閉じることになりうるのです。

 

ネガティブな出来事にどっぷりはまり、そこから抜け出す方法はないのだと諦めることとも、ポジティブなことだけを見てそれ以外を排除しようとすることも、一見正反対の様にみえて「閉じる」という点からみると同じことです。

 

可能性を知る事で、より自分のテーマに沿った選択をし、それを大切に味わいながら、目の前に扉が見えたらまた開く。そんな繰り返しが、無限の可能性と繋がる精神の錬金術の大きなヒントであり、人生をより楽しむことへと繋がっていく探究なのではないかと思います。