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幸せについての錬金術的思考

幸せについての錬金術的思考

 

「幸せ」というものについて考えると、実は非常に曖昧なものだと気づく方も多いのではないかと思います。錬金術的思考といいますか、構造などから考えた場合、私が感じることは、幸せを語るならその幸せの定義をまずは考える必要があるだろう。ということだったりします。

 

何をもって「幸せ」とするのか?というのは個人の自由であり、そこに善悪優劣はありませんが、自分自身幸せの定義がわかっていなかったために良かれと思ったことが裏目に出るということは、実は案外多いことなのです。

 

幸せの定義を考える場合に大切な二つの視点があります。

 

その二つの視点とは「時間」と「範囲」についてです。これは、自分にとっての幸せは、どの程度の時間の範囲のことだろうか?また、どの程度の範囲を指しているのだろうか?ということを考えてみる。ということです。

 

例えば恋愛なら、今相手と連絡を取りたい!それが叶えば幸せ。ということなのか。それともお付き合いを長く続けたい。そのためには今相手と連絡を取るのは控えよう。それで長期的に見て上手くいけば幸せ。ということなのか。というような感じですね。

 

もちろん、長期的に見ても短期的に見ても幸せに通じる行動は一つ。という場合はそれほど考える必要はありませんし、範囲においても自分の幸せと自分の周囲の幸せが同じだというなら迷う必要はありません。

 

しかし「時間」と「分離」がある三次元においては「短期的幸せ」と「長期的幸せ」、「範囲の狭い幸せ」と「範囲の広い幸せ」が拮抗してしまう場合もありうる。ということです。これはどちらかが正しいということはありませんが、もしもあなたが「幸せ」のために何かアクションを起こしたり(起こさなかったり)するのであれば、自分にとっての幸せの定義について考えるときに両者が拮抗していないか?を確認してみると良いかもしれません。

 

ちなみに、錬金術において「今ここの幸せ」を大切にするというのは、「過去・今・未来」を含んだ『今』であり「自分がいるここ・自分以外がいるここ」を含んだ『ここ』という『今ここの幸せ』であり、定義としていえば「長期的を超えた長期」「広範囲を超えた広範囲」の幸せ、ということです。

 

これを単に「今だけ自分だけ」良ければいいや。という定義で考えてしまうと、後々様々な矛盾をはらむ可能性があります。

 

「幸せになりたい」と思うこと、そのために行動すること自体は素晴らしいことです。ただ「こんなはずではなかった・・・」とならないためにも、自分の幸せの定義について考えてみることは大切なことだと思います。また、錬金術的『今ここの幸せ』を探求していく方は「今だけ自分だけ」との違いを注意深く繊細に見極めながらともにまいりましょう(笑)