楽しく生きるための錬金術

ヘルメスの7つの原理という精神の錬金術を学びたい人のためのブログ

魔術は三次元にて使うもの

魔術は三次元にて使うもの

 

錬金術は宇宙の構造についてのお話です。ヘルメスの7つの原理は、三次元とその先「自分すらない全て」のギリギリの境目を示しています。ここを超えたら「あなたはいなくなりますよ?」の手前のギリギリの原理ということですね。

 

一方、魔術は三次元にて使うものです。三次元において何らかの枠を作り(もしくは参加し)その枠内の「良い」というゴールを目指すために用いる様々な業というのが魔術です。

 

ヘルメスの7つの原理は三次元においての一番大きな枠「自分が在る」の業ともいえますが、あまりにも大きな枠の為そのまま使うのはある意味禁じ手だったりします。「それを言っちゃあおしめーよ」的なところがあるのですね。

 

例えば恋愛。素敵な恋人がほしい!という願いは「素敵な恋人」と「素敵じゃない恋人」と「恋人がいない状態」をそれぞれ分離したのち「素敵な恋人」がいる状態を良しとする!というルールでで囲われている枠の中での願いなのですが・・・。

 

そこにヘルメスの7つの原理を持ち込むとこうなります。「素敵な恋人がいる!と思い込んだらいいんじゃない?」「恋人がいるのいないも支えあい鏡のようなものだからいなくても一緒だよ」「恋人がいるもいないも含んで無効化しよう」「恋人がいないからこそ欲しいと思えるのよ」「今はそのタイミングじゃないのでは」「そもそも恋人を欲しいと思わなければ良いのでは」「恋人がいるもいないも表裏一体」・・・。「いやまぁ。それはそーだけど・・・」ですよね。

 

大は小を兼ねるとはいっても。入れば何でもいいというわけではないのです。

 

もちろん「素敵な恋人が出来なければ私は不幸だ・・・」などと思い込んでしまうことは、自らに呪いをかけ魔境に入るようなものですから、もっと大きな枠があるという構造を知っておくことは大切です。しかし魔術とは、三次元の枠内で使うものですからそれなりに繊細なモノなのです。

 

選択肢と可能性をみる力、要素のバランスと距離感をみる力、枠の作り方抜け方などなど。様々な訓練を「日常的実践的継続的」にすることでしか繊細に使いこなすことは難しいのです。

 

この訓練はスピリチュアルに全く興味がない人でも日常的にしている場合も多いです。これは、ゲームをゲームだと認識しなくても、一生懸命やり続けるうちに知らず知らずのうちにゲームの腕が上がるみたいのものです。

 

たまに「悪い人がお金儲けできるのはなぜですか?」というご質問を受けることがありますが。それは「枠の種類によりルールが違う」ということと、やはり熱心にやることで、その枠内においては上達する。ということです。まぁ、だからと言って絶対に上手くいく。ということはありませんし。悪い人というのも、どの枠のどのルールから見たら悪いのか?というところはありますが(笑)とりあえずの例え話ですので。

 

それだけ「分離」と「摩擦」の三次元には、大小さまざまな枠があり、その枠に応じたやり方を繊細に選び上手に使う必要があるというわけです。