楽しく生きるための錬金術

ヘルメスの7つの原理という精神の錬金術を学びたい人のためのブログ

流れには2種類あるのです

精神の錬金術は、流れに乗って自分らしく人生を楽しむためにあるのですが・・・

 

この流れというものは2種類あるのです。

 

この2つは、それぞれをみるとまるで正反対の性質の様にみえます。流れに乗ると聞くと、統合に向かうことだと思う方は多いかもしれません。しかし、統合に向かうためには、分離を知らなければなりません。

 

この仕組みにそって生きることが流れに乗るということなのであって、どちらか一つだけを目指すことはできないのです。

 

これは、少しジグソーパズルに似ているかもしれません。

 

それぞれの違い(分離)を見つけることは、一つ一つのピースを探す作業のようなものです。様々な価値判断や枠を知ることで、世の中にはいろんな違いがあり、様々なピースがあることを知っていくということです。

 

学校で沢山のことを学んだり、人間関係でいろいろなタイプの人と出会ったりすることは、様々なピースの違いを知ることと似ています。

 

この時、沢山の経験をして様々なピースを見つけ出す人、又、少ないピースを大切にする人、など色々ですが、どちらも良い悪いはありません。

 

ただ、この時期は様々な価値判断(分離)を知る流れがありますから、ピースを見つけようとする行為のほうが流れに乗っている(スムーズに物事が進む)傾向があります。

 

ジグソーパズルのピースがある程度そろったら(ピースの数は人それぞれです。)それらを組み立てる流れに入ります。

 

ジグソーパズルを組み立てるとは、それぞれのピースの違いを認めながら、一つの絵として含んでいく作業です。この一つの絵に向かって統合していくことがもう一つの流れになるのです。

 

流れに乗ることが、統合へと向かうことのみだと考えていると、自分の人生という絵に必要なピースを見つけることが難しくなる場合があります。

また、ピースばかりを探し続けているために、自分の人生の絵がいつまでも見えなくて途方に暮れてしまう人もいます。

 

今の自分の流れは、ピースを探す流なのか?それとも組み立てる流れなのか?流れに乗って生きたいと考えるのなら、今の自分の流れをよむことも大切なことなのです。

 

もちろん「ピースを探しながら組み立てる。」「組み立ててみて探すピースを見極める。」ということもありますが、ピースを一つも見つけないまま組み立てようとしても上手くいきませんし、ある程度のピースが集まっているのに組み立てないままで持っていても混乱が深まってしまいます。

 

様々な経験や、出会った人たち、学んだ事柄・・・は、あなたの人生の大切なピースです。それらを上手に含み組み立てていくことで、自分の人生のテーマがよりはっきりと見えてくることでしょう。

 

 

 

問題解決とシンプルさの関係

シンプルに考えると、問題は解決しやすい。というのを聞いたことがある方も多いかもしれません。

 

確かにこれは、錬金術的な視点からいってもうなずけることです。

 

ただし、そのシンプルさが「様々なものを含んだシンプルさであれば」という条件は付きますが・・・

 

実はこのシンプルというのは、案外誤解されていることが多いのです。・・・というのも、シンプルさには2種類あり、問題解決に向いているシンプルさと、問題が解決しないシンプルさに分かれるのです。

 

ですから、問題解決のためにシンプルに考えようとするのなら、自分の考えているシンプルさがどちらのシンプルさなのかをしっかりと認識する必要があるのです。

 

問題解決に向いているシンプルさとは、様々なものを含んだシンプルさです。沢山のものを含んでそれを大きな塊としてみることが出来る時、問題解決の方法も沢山見つけることが出来るし、一番効果的なものを選び実践することも出来ます。その結果として、問題を解決しやすくなるのです。

 

様々なものを含んだシンプルさで物事を見ることが出来ると、偏りなくたくさんの情報を手に入れることが出来るということです。

 

では、もう一つの問題が解決しないシンプルさとは、どんなシンプルさかというと・・・切り捨てるシンプルさです。このシンプルさは、問題を解決するというよりも、問題は問題のまま切り捨ててしまう。ということになりますから、問題を解決したい場合は、お勧めできません。

 

もちろんこのシンプルさが悪いということではありませんが、この切り捨てるという行為は、分離をすすめるという性質上、問題が解決して平和になるというよりは、さらに問題を意識して断裂する。というようにドラマチックな結果になる可能性が高いため、問題解決には向いていないということなのです。

 

問題を、様々な解決法をみたうえで、解決したいと考えているのか?自分にとって必要が無いと切り捨てるのか?どちらのシンプルさを使うかで結果は大きく変わってくるということです。

 

流れに乗って生きるという点からみると、お勧めしたいのは様々なものを含んでシンプルに考える方法です。この方法は統合に向かうということでもありますからそのぶん、スムーズに物事が進むようになるのです。

 

 

 

 

枠があるからこそ、自分を知ることが出来る

枠があるからこそ、自分を知ることが出来る。

 

枠や価値判断を悪いものとして、捉える必要はありません。確かに、価値判断という枠が沢山あると、窮屈になったり、苦しくなったり、周りとぶつかることが多くなります。

 

これは、枠が沢山あればあるほど、周囲との違いを感じやすくなり、そこに価値判断が多ければ多いほど受け入れられないものが増えるからです。

 

しかし、この枠が全くなければ、自分と自分以外を区別することも難しくなりますし、自分のこと(個性)を知ることも難しくなります。

 

「自分の個性を知りたい」「本当にやりたいことを知りたい」というお話は、仕事柄よく聞くのですが、これらを知るためには、この枠を如何に上手く使うか?が鍵になるのです。

 

枠があることさえ気付かずに「こんなもんだ・・・」と諦めていれば、自分の個性に気付ける筈はありませんし、枠があることを「型にはめられた!」と嫌がっているだけでは、自分の個性に近づくことはできません。

 

自分には様々な枠や価値判断があることを知り、それに対してどう感じるかということをただ感じてみることが、自分の個性を知るためには、とても役立ちます。

 

自分の中にある枠や価値判断がしっくりくるのならば、それはあなたの個性と合った枠ですから、自分の個性やこだわりとして大切にすればいいですし、その枠が、どうもしっくりこなくて我慢を感じているのなら、その枠を含むことで無効化すればいいのです。

 

この時、しっくりこない枠のことを切り捨てようとする人は多いのですが、そもそも全ては自分なのですから、自分の一部を切り捨てることは不可能です。

 

逆説的ですが、そのしっくりこないものも自分なのだということが、腑に落とせるようになったとき、しっくりこないと感じる価値判断が無効化されその枠は、感じなくなります。

 

しっくりこないものや嫌な感じがするものと戦い続けるよりも、自分の好きなこと、ワクワクすることをしたほうが良いとよく言われるのは、そもそも戦って勝つこと(嫌なものを切り捨てること)自体が不可能なので、そこに意識を使うのはやめましょうということであり、イライラしながら見てみぬふりをすることではないのです。

 

枠や価値判断と戦わず、上手く味方につけることが、自分の個性を知り流れに乗るためには、大いに役立つということです。

 

 

自由について

自由になりたい。から振動数を上げたい!とお考えの方もいるかもしれません。しかし、一定数よりも振動数が高くなることとは、自由を手放すことでもあります。これは「ゆだねる」と言われたりもします。

 

そもそも自由とは、何かを選択するときに感じられるものです。

 

自分の意志で、沢山の選択肢から選びとることが出来るからこそ、自由だと感じるということです。

 

振動数が高まる「全てを含む世界」では、基本的に選択はできません。なぜなら「選択する自分と、選択されるもの」や「選んだ場合と選ばなかった場合」が、全て含まれた状態なので、自由に選択するというわけにはいかないからです。

 

そもそも、自由に選びたい!と認識する自分すら含まれてしまっているので、私たちが考える自由とは全く違うものだと推測します。(全てを含んだ世界は、基本的に不可知ですから・・・)

 

私たちが考える自由とは、枠があるからこそ感じられるのです。

 

とはいえ、今不自由で苦しいという場合は、自分の中にある枠が多すぎるのかもしれません。

 

自分の中にある枠に苦しめられ不自由さを感じる場合とは、自分のした選択に無自覚なため、自ら選択しなおすことが出来ないと思ってしまっている状態です。

 

例えば、仕事をやめたいのにやめられないから不自由だと感じている場合、

自分がその仕事を選択したことには、無自覚である場合が多く、それを選ばなければならない沢山の理由(という名の枠)があり、その枠を自分で外すことが出来ることは意識に上がっていないということです。

 

この理由という名の枠は、常識だったり、身近な人からの刷り込みだったりしますが、この枠を取り入れるのも(意識無意識にかかわらず)自分の選択だったりするのです。

 

自分が自ら選んだことに気が付くと、そこに自由があったことに気付くことになります。自ら選んだことに気付き、枠を手放すことで振動数が上がります。

 

自由とは振動数が上がることで手に入るわけではなく、振動数を上げる(枠を手放す)のも、今のままでいることも、どちらも選べるということを知ることで、手に入るものなのです。

 

望みが叶う・・・の注意点

様々な方からお話しをうかがうと「振動数が上がる」と「悟りが開ける」と、結果として望みが叶う!と思っている方も、少なくないようです。

 

確かに、自分と他人がいる世界で分離感が強い状態よりは、振動数が上がり統合に向かった状態のほうが、物事はスムーズに進みます。

 

しかし、この場合は、望みが叶ったというよりも、望みが叶っていたと気付く、もしくは望む必要が無かったことに気付くという状態であり「望む自分と望んだ事柄」「望みが叶った状態と叶わない状態」がしっかりと分かれていることが前提の、自分と他人がいる世界での望みを叶えるというのとは、少し違った話になります。

 

私は、仕事柄タロット占いもするのですが「占いを使ってギャンブルに勝ち続ける方法はないか?」と(ごくまれに)聞かれることがあります。

 

道徳的なことはともかく、この答えは実はNOです。

 

なぜなら、ギャンブルとは「勝つと負ける」の両方の概念が無ければ、なりたたないからです。もしも勝ち続けたとしたら、それは単なるお金儲けであり、ギャンブルではないということです。

 

つまり、どうしても勝ち続けたいのならバイトでもしたほうが確実だということです。でも、こう話すと、当たり前ですが「そんなのはギャンブルではない!」ということになります(笑)

 

「勝つと負ける」があるからこそ意味をもつものから「勝つ」だけを抜き出すことは、不可能です。それを抜き出した途端ギャンブルではなくなってしまうからです。

 

実は、振動数を上げて望みを叶えるということは、これに少し似ているのです。「何かを手に入れたい」と望むことは、「手に入れた状態と入れていない状態」があるからこそできることです。

 

しかし、振動数を上げること(統合に向かうこと)は「手に入れた状態と入れていない状態」がそう変わらないことを認識することです。

 

あなたにとって、ギャンブルと同じように「望みが叶った状態と叶わない状態」がある、その望みが大切なのか?それとも2つの状態を含んだ、望むまでもない状態が良いのか?を考えてみることをお勧めします。

 

これはどちらを選んでも、好みでしかありません。

 

ただ、自分の望んでいるものが、望みが叶うかどうかの「ワクワク・ドキドキ」なのか、望む必要が無いと気付くことなのかは、知っておいたほうが良いかもしれません。

 

そのほうが、より人生を楽しむことが出来ますから・・・

 

 

振動数の上げ下げが大切

楽しく生きるためには、振動数の上げ下げが大切です。

 

これは具体的に言うと、様々な情報を含んで考え、自分のやりたいことを選択し、覚悟を決めて真剣にやる。ということです。

 

このことは、何も特別なことではなく、誰もが一度は聞いたことがあると思いますが、この中には振動の原理などの錬金術が隠されているのです。

 

様々な情報を含むということは、統合に向かうことでもあり、振動数を上げることです。

 

自分だけのことではなく、相手や周りの人のことも含めて考えることや、今のことだけではなく、過去や未来のことも含めて考えることなどは、抽象度が上がり、振動数が上がっている状態です。振動数が上がると様々な選択肢がみえやすくなったり、協力を受けやすくなったり、(執着やこだわりが薄くなるため)感情が安定しやすくなったりします。

 

こう考えると、この状態のまま上がり続けることが素晴らしく感じるかもしれませんが、執着やこだわりが薄くなるということは、感動や達成感も薄くなるということです。

 

振動数が下がる、分離の世界(現実)には、沢山の価値判断があります。価値判断とは、別々のものの価値を比べることです。これは、こだわりを生んだり執着を生んだりするのと同時に、それらを手に入れた時の達成感や喜びも生みます。そして、この感情の動きがドラマをつくるのです。

 

振動数が高い世界で、執着やこだわり、思い込みから来る不安を無効化し、様々な選択肢から、自分の好みで選択することにより、振動数を下げた自分と他人がいる世界(現実)で、ドラマチックに経験を楽しむ・・・

 

人生が上手くいかない時や思い悩んでいるときは、これとは逆に、執着やこだわりが強い(振動数が低い分離した状態の)ために不安が強くなり、不安と重さのため、自分の望んだ選択が出来なくなり、結果的に自分の望まない経験をしてしまう確率が高まるのです。

 

振動数の上げ下げは、楽しく生きるためにはとても大切です。振動数を上げることを意識する大きな理由の一つは、この上げ下げが出来るようになるためなのです。

 

 

日常生活と7つの原理

ここでお伝えしている錬金術は、辛い修行のためではなく、毎日を豊かに楽しく味わうためのものです。

 

楽しく生きるというのも、人それぞれ定義があるとは思いますが、ここでは「楽しく生きる」とは、自分のテーマを生きること。流れに乗って生きること。の二つをお勧めしています。

 

自分のテーマを生きることとは、一般的には好きなこと、自分にとって楽しいことをするということです。一人一人の宇宙には(私たちにはうかがい知れないですが)それぞれのテーマがあるからです。

 

そのテーマに基いて、個性があり、それぞれの好みや楽しみがあります。ですから、好きなことをするほうが上手くいくというのは、プログラムに沿うことでもあるということから、実は当たり前のことなのかもしれません。

 

また、流れに乗るということは、統合に向かい振動数を上げるということです。これは一般的には成長といわれます。いろんな人がいることを知り、それぞれの考え方を学び、自分の糧にするということです。

 

これは、自分のことだけを考えるよりも、自分と相手のことを同時に考えることが出来るようになること、さらに自分と相手の周りのことも大切に考えることが出来るようになることでもあります。

 

7つの原理は錬金術ですがこのように考えると、上手に使うことで幸せになることが当り前であるのと同時に、日常生活でも使えるということがお分かりいただけるのではないかと思います。

 

しかし、もしも今あなたが「自分は好きなことをしていない」と感じたとしても、心配する必要はありません。

 

少なくとも、自分の好きなことが今のやっていることではないということがわかっただけでも、自分のテーマを知るデータがひとつ増えたことになりますし、自分は好きではなくってもこのような世界もあるのだと知り、そこで学び価値判断を外し含むことが出来たら、あなたの振動数は上がります。

 

振動数は上がれば上がるほど、様々なことがスムーズになるので、あなた自身もびっくりするような不思議な流れで、自分のテーマに近づくような出来事が起きるかもしれません。